
国から就活活動に関する要請があったと聞いたことがあるんだけど、何が変わったの?
昔はどんな就活活動だったの?
こんな悩みを解決します。
本記事の内容
・就職活動に関する要請のポイント
本記事の信頼性


2人の現役職員が新卒・中途採用それぞれの立場から紹介していきます。
今回は、就職活動に関する要請のポイントについてご紹介します。
タイトルのとおりですが、2020年度末に2022年度卒業生の就職活動に関する要請がありました。
要請の詳しい内容については、内閣官房のHPに掲載されていますので、興味のある方は、以下リンクから実際の文書を確認してください。
内閣官房HP
2022年度卒業生の就職活動に関する要請の前文
文章を全て見るのが面倒な方は、これから内容を要約していきますので、こちらをご確認ください。
これからの日本には若者が大事ですよ。
そのためには学生が学業に専念して、安心して就活ができるように環境を作りましょうね。
だけど実際は就活の日程を守ってない企業が多いのではないか?
インターンシップも就活にしているよね?
しかも個人情報を不当に扱う例や、セクハラまがいの例も聞いているよ?
こういった問題は学生も混乱するし、学生の勉強時間だって奪っているんだよ?
あと、最近はオンラインを利用した採用も増えているから、就活にも変化があるよね。
だから、しっかりとみんなが協力してルールを守っていこうね。
前段部分はこんな感じの内容ですね。



砕けた文章にすると、けっこうわかりやすいのではないでしょうか。
そしてここからは、実際の要請に関するポイントです。
今回の要請事項のポイント
1.就職・採用活動日程を以下のとおり、遵守すること。
広報活動開始: 卒業・修了年度に入る直前の3月 1 日以降
採用選考活動開始: 卒業・修了年度の6月1日以降
正式な内定日: 卒業・修了年度の 10 月1日以降
2.卒業・修了後少なくとも3年以内の既卒者は、新規卒業・修了予定者の採用枠への応募を可能とすること。
3. 学事日程等に十分配慮すること。
採用選考活動は、土日・祝日、平日の夕方以降の時間帯などを活用するとともに、学生の健康状態に配慮すること。
4.オンラインを活用する場合、学生に対し、通信手段等の事前明示、通信が乱れた際の対応等を行うこと。
5.日本人海外留学者・外国人留学生などに対し、多様な採用選考機会を積極的に周知・提供すること。
6.学生の個人情報の取扱い等について、法令を遵守すること。
7.セクシュアルハラスメント等の防止を徹底すること。
8.採用活動の趣旨を含むインターンシップを実施する場合、上記1.の開始日以降とすること。就業体験を伴わないプログラムをインターンシップと称して行ったり、情報発信することがないようにするとともに、学生の長期休暇の活用など学事日程に十分配慮すること。
9.採用選考に当たり、成績証明等を一層活用し、学修成果や学業への取組状況を適切に評価すること。
2022年度卒業生の就職活動に関する要請のポイント
ここからはそれぞれのポイントを前文のように噛み砕いて説明をしていきます。
1.就活の日程は守ってね
就活日程については、これまでと特に変更はありません。
広報活動開始: 卒業・修了年度に入る直前の3月 1 日以降
採用選考活動開始: 卒業・修了年度の6月1日以降
正式な内定日: 卒業・修了年度の 10 月1日以降
この日程は守ってください。これを守らないと学生の就活期間が長期化して大変だよ。



実際は守っていない企業があって学生は就活の長期化が目立っています。
2.卒業後は少なくても3年以内は新卒枠にしてね
第二新卒と呼ばれる枠が新卒枠と一緒にしているかは企業によって違うかもしれませんが、就職浪人や通年採用の募集機会を設けることを積極的に検討してほしいようです。
3.学事日程に配慮してね
企業からすると平日の昼間に試験や面接を入れたいところですが、その時間が学生も授業があるので、できれば土日祝日、平日でも夕方以降の時間帯を設定してくださいね。
あとは最近熱いからリクルートスーツかっちりじゃなくて、クールビズも推奨してよ!
4.住んでいる場所によって不公平にならないようにオンラインも活用してね
通信環境状況によって、音声が途切れる場合の対応は学生が不安にならないように配慮してね。
5.最近は留学に行っている学生や外国人留学生の希望もあるから、別枠を設けるなどして配慮をしてね
タイトルのとおりですね
6.個人情報の管理には注意してね
タイトルのとおりですね
7.セクハラはだめよ
タイトルのとおりですね
8.インターンシップはあくまで就業経験だよ
インターンシップはミスマッチの防止だから、就活ではないからね。
あとは授業があるときにあんまりかぶらせないでね。
9.成績証明書を使って大学でしっかり勉強をしたかを見てね
そうすれば学生も勉強すると思う!
以上、主なポイント9点でした。
就活日程については、色々と気にする必要がありますが、実際には行きたい企業が経団連に加盟してしないがために、ルール通りの日程で採用を行っていないケースや、インターンシップに参加していることが暗黙の了解になっているケースも耳にします。
今回の文書についても、あくまで要請であり、それらが全て守られるわけではありません。



特に新卒でも既卒でも就活・転職活動は情報が命です。
これらの要請が出ていることもしっかりと把握しながら、本命の業界の対応についても必ず調べておきましょう。
まったく違う動きをしていることがわかったり、国との動きから逸脱しすぎてこの業界はやめておこうと考える人もいたりと色々とわかってくるかもしれません。

