24卒だけど大学職員になるのって難しいの?スケジュールは普通の民間企業と違うの?
本記事では、このように2024年度採用を目指す新卒の方に向けて紹介します。
今回の記事では、
2024年卒の就活スケジュール
大学職員に就職するための準備
登録した方が良い逆求人就活サイト
といったことを紹介していきたいと思います。
大学3年生になると本格的に就活について考える大学生が多いと思います。
大学3年生だけでなくまだ高校生の方や、大学1年生・2年生・大学4年生でも大学職員に興味がある方は一読されることをオススメします。
というのも、春から夏にかけて、大学の案内や就職サイトから就活に関するスケジュールが発表されます。
このスケジュールはいわゆるオーソドックスな民間企業への就職を想定しています。
そのため、公務員試験や大学職員などはちょっと変則的な動きをしていることが多いです。
で、その時期に同じ動きをする業種は割と流れにのって就活を進めることができます。
しかし、大学職員は通常の民間企業と比べると少し日程が遅いことが多いです。
そうすると、面接脳のときにESを書き始めることになり、本命だったのに手がつかない!
といったことも発生します。
事前に正しく大学職員のスケジュールを把握することで、落ち着いて就活を進めるようにしましょう。
2024年卒の就活スケジュールとは
いわゆる就活ルールと呼ばれる取り決めは、経団連主導のものから政府が主導するかたちに変更になりました。
しかし、基本的な就活ルールに大きな影響はありません。
- 3月1日:「就活解禁日」・・・説明会やプレエントリーの受付開始
- 6月1日:「内々定」
政府主導の就活ルールで採用を実施する企業はこの2点を覚えておきましょう!大学職員の新卒採用もこのスケジュールで実施することが多いです。
出典:リクナビ就活準備ガイド
経団連は、日本の代表的な企業1,494社、製造業やサービス業等の主要な業種別全国団体108団体、地方別経済団体47団体などから構成されています(2022年4月1日現在)。
その使命は、総合経済団体として、企業と企業を支える個人や地域の活力を引き出し、日本経済の自律的な発展と国民生活の向上に寄与することにあります。
経団連HPより引用
大学職員の就活スケジュールとは
冒頭でちょっと変則的な動きをしていると言いましたが、この就活ルールを守っている時点で大きな乖離はありません。
このルールを守らず選考している企業はもっと変則的な動きをし、4年生になる前後には内定がでているケースもあります。
大学職員全体としては、そこまで就活ルールと乖離はないものの、面接の時期が少し傾向にあると言えます。
大学によって異なりますが、最終の合否が出るのが6月~7月上旬となる大学が多いようです。
就活ルールを遵守している企業と比較するとそこまで差異がないように感じますが、下の表をみるとわかるように、もっと前に多くの学生が内々定をもらっていることがわかります。
5月時点で50%以上、7月に入ると80%を超えてきます。
出典:就職みらい研究所
このように、6月に大学職員一本で目指すことは非常にリスクがあります。
既にライバルたちが複数の企業のESから面接、そして内定までを経験している場合、この経験値の差は非常に大きなものになってきます。
大学業界だけを見ている人は、初面接が本命の大学ということもありうるので、必ず、それよりも前のタイミングでどこかの企業をエントリーし、選考を進めることをオススメします。
内定がもらえれば、それだけで余裕ができます。
また、内定がもらえなくても、
本番の面接でガクチカが上手くいえなかったなー
とか
集団面接で周りはこういう傾向だったなー
といった本番だからこそ味わえる緊張感を味わうことができます。
大学職員に就職するための準備:大学3年2月までにやること
ここまでは正直特に大学職員になるために絶対にやらなくてはならないことはありません。
どちらかというと、
自分がやりたいことやガクチカの深堀りなど、「自己分析」「他己分析」をすることで自分がどんな就職活動、どんな将来を送りたいかを徹底的に洗っていきましょう。
最近の大学職員は、インターンやワークショップ型の説明会を実施していることがあります。
この説明会は実際の大学職員像や、希望する大学選びの参考にもなります。
この説明会に参加することで、
絶対大学職員になりたい!
という方もいれば、
大学職員じゃなくても良いかな。
とこの時点で自分を分析することもできます。
また、大学職員だけじゃなく、民間企業のインターンにも積極的に参加しましょう。
今後エントリーシートを書く際に、「何故大学職員なのか。他の民間企業じゃダメなのか」をかなりの時間をかけて自問自答していく期間があります。
この時に、比較となる民間企業があるか、ないかでも全然違います。
就活サイトには大学3年の春~夏にかけて登録していく方が多いと思いますが、大学3年の夏はインターンに参加できるチャンスでもあるので、可能な限りサイト登録はしておいた方が良いです。
最近はオファー型就活サイトの需要が伸びており、自分の特性や希望にあった企業を紹介してくれたり、志望動機や面接対策をしてくれたりと、利用することでプラスに働くことが多いです。
有料版のサイトを登録する必要はまったくありませんが、マイナビなどの就活サイト以外にもこのオファー型就活サイトを登録していくことで、後悔のない就職活動を行うことができます。
ここで参考までに利用者が多い、評判が良いオファー型就活サイトや就職支援をしてくれる就活サイトを紹介します。
今回複数のサイトを紹介していますが、人によってどのサイトが適しているのかはまったく異なります。
・希望する業界の求人が多い
・弱点だったエントリーシートの対策をしてくれる
・とにかく情報だけが正確にほしい
・逆求人としてスカウトされるのを待ちたい
これらの要望を1つのサイトで網羅することは残念ながらできません。
私自身、とにかく片っ端から登録して、少し使ってみる。
その後、感触がよければそのまま利用、あまりピンと来なければ利用しない。
という利用方法でした。
管理できなくって混乱してしまうのは本末転倒だけど、一度は使ってみる!という意識は非常に大切だと思います。
大学職員に就職するための準備:大学3年3月からすること
3月1日になると就活解禁日となり、説明会やプレエントリーの受付が開始します。
この時期から本格的に周りの友達もざわつき始めます。
大学職員を希望される方も大学職員一本ではなく、色々な興味関心の中で複数の業界を見ていきましょう。
また、改めてこのあたりの観点は整理し始めましょう。
特に①については、大学職員以外の業界をエントリーするときの1つの基準になると思います。
この時点では、少しでも興味のある分野は広く網羅した方が良いです。
最終的に自分はこうしたい!という想いが固まったときに、エントリ―漏れしていてそもそも対象外というのは避けたいですね
特に大学職員のエントリ―は3月から4月にかけて始まり、同時期にエントリーシートの作成が始まります。
ここまでにしっかりと自分の就活の軸を定めておくことが必要です。
まずはこの程度で良いと思います。
・教育業界で働くことで社会のために働きたい
・自分の専門性を活かしたい
・海外で活用できるグローバルな人材になりたい
・地域社会に貢献したい
・今までに存在しないような新しいものを生み出したい
ちなみに、上の就活の軸はわりと面接で答えるための就活の軸だと思います。
それとは別に、本音の軸もしくはワークライフバランスの軸というものもしっかりと考えていく必要があります。
・仕事はそこそこで定時でしっかり帰りたい
・仕事はしっかりやりたいけど、定時で帰りたい
・定時で帰れなくても良いからバリバリ営業したい
・バリバリ働いてお金持ちになりたい
・将来は結婚して仕事をやめて育児に専念したい
・定時で帰れなくても転勤はしたくない
似たようなものもありますが、それぞれ若干異なると思います。
このそれぞれの本音の軸と、表向きの軸と2つを重ね合わせて合致しそうな業界・企業を探しましょう。
就活活動で各企業の説明会プレゼンを知りたい(JOBTV)
エントリーに関連して、私がたまたま就活関係の情報を仕入れているときに面白いなと思ったのがこちらです。
ホームページに飛ぶと、Netflixのような動画配信サービスのようなトップページに飛びます。
そこで、企業の紹介ムービーを選択することができます。
どんな企業かを見たいとき、それぞれのホームページに飛ぶと企業理念であり、とっかかりとして情報が欲しいときでも、結構時間がかかります。
このサイトの動画では、ずばり!私の企業はこうです!
といった興味関心を最初に持つ内容をそれぞれの企業が凝縮して作成してくれています。
意外とこの企業よさそう
とか
思ってたイメージと違うな
などといった情報を短い時間で大量の内容を入手することができます。
まだサービスが開始されてばかりではありますが、どんどん企業も増えており、200社以上の登録があります。
就活生は無料で利用できるので、一度確認してみることをオススメします。
しかも情報を入手するだけではなく、動画を見て興味を持った企業に対して、自己PR動画を利用したエントリーが可能となっており、企業とマッチングしたら、そのまま選考に進すことができることもメリットの1つです。
エントリーシート作成時の注意点
ここからは大学職員に限らず、全ての就活生に通ずる内容となりますが、特に大学職員になりたいなら把握しておく必修の情報です。
エントリーシートを書くときには面接時に聞かれることを想定して記入しましょう。
大学職員の採用では、筆記試験以上に面接での比重が非常に大きいです。そのため、エントリーシートの段階で、とりあえずこれでいいや。という風に記入して提出すると、面接時に後悔することになります。
大学職員に就職するための準備:大学4年6月からすること
ここからはついにエントリーシートの登録が終わり面接が始まります。
この時点で就活ルールを厳密に守らない企業をエントリーしている場合は既に内定があるかもしれません。
この就活ルールを守っている企業・守らない企業の是非はここでは触れませんが、少なくとも数社は面接を受けた方が良いです。
実際に受けてみるとわかりますが、就活活動の独特の雰囲気は味わってみないとわからない部分があります。
そこで自分の志望動機や学生時代頑張ったこと(ガクチカ)などを発言することになりますが、意外と上手く喋れません。
また、他の就活生と合同面接などをやると、自分の出来なさ、意外と出来そうといった感覚も得ることができます。
という感想を必ず持つと思いますので、繰り返しになりますが、必ず複数の企業の選考を受けておきましょう。
大学職員になるための2つの準備
ここまでで、なんとなくのスケジュールとそのタイミングで自分がやるべきことが分かったと思います
その中で特に必要な2つの要素について紹介します。
大学職員になるには自己分析が非常に大切
どの企業でも必要ですが、この自己分析はとても大切です。
先ほども紹介した就活の軸を定めていくことはもちろん、大学職員になるための自己分析も必要です。
ここまでにしっかりと自分の就活の軸を定めておくことが必要です。
先ほども紹介した就活の軸は自分の中にありますか?
・教育業界で働くことで社会のために働きたい
・自分の専門性を活かしたい
・海外で活用できるグローバルな人材になりたい
・地域社会に貢献したい
・今までに存在しないような新しいものを生み出したい
ワークワイフバランスの軸は自分の中にありますか?
・仕事はそこそこで定時でしっかり帰りたい
・仕事はしっかりやりたいけど、定時で帰りたい
・定時で帰れなくても良いからバリバリ営業したい
・バリバリ働いてお金持ちになりたい
・将来は結婚して仕事をやめて育児に専念したい
・定時で帰れなくても転勤はしたくない
ここまでしっかりと分析ができ、その結果大学職員を目指すということであれば、大学職員になるため自己分析を進めましょう。
ちなみに、大学職員を目指す人はこんな人であれば、あまりミスマッチなく働けると思います。
仕事はしっかりやりたいけど、なるべく定時で帰りたい
教育業界で働くことで社会のために働きたい
大学職員になるにはOBOG訪問が非常に大切
もう1つの必要な要素としては、このOBOG訪問です。
実際に合格して大学で働く職員に対して疑問などを投げかけましょう。
自分一人ではうまく表現できなかった自己分析の参考になることがあると思います。
ゼミやサークルの先輩に大学職員がいれば良いですが、いない場合でも大学の就職課に行けば、その人に話を聞いたり、聞きたい人にマッチした大学職員を紹介してくれたりと、何らかの進展があると思います。
悩むよりも行動することが大切な場合もあります!
大学職員はやめとけ?その理由とは
本サイトでも大学職員の転職者用の記事は書いています。
他サイトの転職者記事では
・大学職員は楽すぎて最高
・大学職員はノルマもなく意識が低くて良いから最高
・逆に意識が低すぎてやってらんない
・こんな仕事でここまで高給なんて信じられない
・1000万円もらっている人がエクセルもろくに使えず電卓たたいてる
こんな感じのネガティブな感想を書いている人がいます。
この感想については、正直なところ五分五分な感じがします。
その方が転職された先が規模の小さい大学で意識が低いだけということもありますし、年収ランキングで上位に入っている大学ですら、50代以上の職員でパソコンスキルや意識が非常に低い方は沢山います。
これはどんな大学でも概ね当てはまると思います。
しかし、今回この記事を読んでいる方に伝えたいのは、
今後少子化が進む中で危機感を持っている大学はとても多く、日々改革などの議論も行っている。
ということです。
新卒で大学職員を目指す方で、就活の軸がかみ合っている方は割とやりがいもしっかりあって、ワークライフバランスもしっかりとれて大学職員を選んでよかった!
と感じる人が多いと思います。
転職組の感覚からすると、
大学は合議主義で物事が進まない
50代以上のおじさん・おばさんが使えない
俺もやる気なくていいやー
転職したからもう目標達成
こんな感じのだと思いますが、
筆者の片方は転職組なので、その気持ちもすごくわかります。
しかし先ほども挙げたように大学を取り巻く環境は結構大変です。
ある程度の大学が潰れることが早々ありませんが、人気がなくなって学生が集まらなければ大学としても落ちぶれてしまいます。
話が少しそれてしまいましたが、自己分析で考える必要がある項目はこのあたりです。
・自分はどんな仕事がしたくて大学職員を目指したのか
・自分は大学職員を目指すにあたって何故この大学を選んだのか
・自分の持ち味はどこにあるのか、その持ち味は大学職員としてどのように生かされるのか
まずはこんなところだと思います。
この自己分析に対して、どこまで深堀りができるのかというのも非常に重要です。
大学職員採用のコロナ後の変化
コロナウイルスの流行を機に就職活動にも変化が起こりました。
多くの企業でオンライン説明会を導入する企業が増え、大学業界でもその適用があります。
・説明会の参加が容易になる
・当日会場に参加しなければ得られなかった情報が動画で確認できる
・移動費がかからなくなる
・実際の会社における空気感が得られにくい
・説明会に対面で参加することで出会う人とも交流がなくなる
・他にもオンラインを導入する企業が増えることで、友人同士の情報共有の場が減少し、自分がやっていることや行動に不安が残ることもある。
オンライン化が進む就職活動において取り入れるべき行動
まずは友人間との共有グループを作成し、逐次情報交換をすることで、見逃してしまう情報をキャッチしましょう。
エントリーしたい企業を一人で全て情報を入手することは難しいので、Googleカレンダーなどで1つアカウントを作ってルールを決めて情報を共有するなど、効率的な情報共有を行いましょう。
ただし、就活はあくまで自分自身の問題です。
友達の言葉を全て鵜呑みにせず、手に入れた情報は必ず自分のフィルターを通して判断をすること。
この意識がないと、自分の就活の軸を見失ってしまい、最終的には思ってた企業と違う。
といったことにもなりかねません。
まとめ
大学職員を目指すにあたって、スケジュールな注意するべき事項を紹介してきました。
大学職員に限らず、多くの企業に言えることですが、募集人数が少ない就職先は、とにかく情報が少ないです。
事前に入手できる情報が限られてしまい、逆にいうとその情報を入手することが合格への第一歩にもなります。
今後24卒の就活生にとっては、なかなか落ち着かない日々が続くと思います。
自分がどういったことをしたいのか、どうなりたいのか。
なぜ大学職員を目指すのか。
こういった自己分析をしながら、ぜひ自分なりの答えを見つけてください。
気になることがあれば、下のお問い合わせから質問も受け付けています。