20代で第二新卒で大学職員を目指したいんだけど、なれるの?
面接ではどんな対策をすれば良いの?
こんな悩みを解決します。
本記事の内容
・20代で大学職員に転職するためには
・第二新卒で大学職員になるための面接対策
・特に面接で伝えるべき内容
本記事の信頼性
2人の現役職員が新卒・中途採用それぞれの立場から紹介していきます。
今回は、第二新卒で大学職員に転職するための方法と対策についてご紹介します。
実際、採用担当をしている中で、学生時代やってきたことはほとんど変わらないのに、採用結果はまったく異なる結果になることは多々ありました。
現職の大学職員が見ているポイントや採用にあたっての対策をお伝えします。
本記事は「大学職員に第二新卒に転職したい方」におすすめです。
私は大学職員の面接官をしていて第二新卒の応募者も面接をすることがあります。
そこで一番感じることは、熱意はあるのにもったいないな。
と思うことが多くあります。
第二新卒は優秀な人材が多いからこそしっかりとした対策をしてほしいと思います。
20代の第二新卒が大学職員に転職することはできるのか
まずはじめに、第二新卒で大学職員に転職することは可能なのでしょうか。
という質問を受けることがあります。
結論としては、
しかしその対策が間違っていると、そのハードルも高いことは事実です。
本記事では特に面接での対策について紹介したいと思います。
第二新卒の面接で特に伝えるべきこと3点
ここからは具体的に面接に伝えるべきことを3つ紹介していきます。
- 大学職員になりたい理由(新卒よりも具体的に)
- 積極的な転職であること
- 大学職員になって貢献できる能力を具体的に説明できること
以上の3点になります。
なんとなく言いたいことはわかるかもしれませんが、順にみていきましょう。
①.大学職員になりたい理由を伝える
これは新卒採用の面接でも非常に重要な項目ですが、第二新卒の場合は特に重要だと考えています。
新卒の場合は実際の仕事のイメージができていませんが、第二新卒の場合は、社会人経験があるため自分の適性ややりたいことがわかります。
この点は、面接官からするとハードルは高くなる一方、新卒採用より採用後のミスマッチを防ぐことができるため、ある程度即戦力枠として期待できます。
逆に社会人経験があるからこそ、大学職員になりたい理由や具体的な仕事内容を突っ込まれることが多いです。
この点が不明確だと早い段階での面接ですぐに切られてしまうことが多いです。
②.積極的な転職であること
面接官をしていて何十人という第二新卒希望の方を面談してきましたが、絶対に受からない人の特徴を話します。
それは
です。
現職が大変すぎて社畜すぎて大学職員に転職したい。
という方は多いでしょう。
しかし、面接中にそれが面接官に伝わってしまうと、残念ながら次のステップに通すことができません。
必要なのは、
現職でこんなことをやってきた。
成果を出してきた。
しかし、私は〇〇という理由からどうしても大学職員で仕事をしたい。
そんな前向きな転職理由を考えましょう。
例えば、
大学生の時の留学という経験が非常に自分の人生に大きな影響を与えた。
今後は私は多くの学生の人生を変えるような留学という経験を手助けしたい。
といった前向きな転職理由です。
前職が大変で少し健康にも気遣った生活がしたい。といったことを平気でいってくる人もいます。。。
③.大学職員になって貢献できる能力を具体的に説明できること
ここまではある程度当たり前のことで、ある程度新卒採用で結果を残してきた。
という自負がある方には不要な情報だと思います。
最後のこの部分が肝になってきます。
先ほどの例であれば、国際的な能力を生かせると説得力が増しますね。
大学生の時の留学という経験が非常に自分の人生に大きな影響を与えた。
今後は私は多くの学生の人生を変えるような留学という経験を手助けしたい。
例えば、
そんな人材は大学職員にもなかなかいないので、貴重な存在です。
他には、
こんな方は、入学者獲得に効果的な広報戦略を考えることができます。
他には、
人材派遣会社にいたので、人事部の業務に貢献できます。
こういった具体的な強いがある方が新卒で確保できたら大学の人事としては非常に嬉しいです。
新卒採用の大学職員にはない経験ですので、非常に貴重な存在です。
大事なのは、
能力があるのはわかりました。では、具体的にどんな部署でどんな業務に貢献できますか?
面接官の心理としてはその強みがどの部署でどんなことに役立てることができるか、といった予測は既にできています。
じゃあこの質問で何を聞きたいかというと、
しっかり大学職員という仕事を理解して、自分の能力をどのように生かせるかを分析できているか。
自分の大学の組織と業務を理解する。
=志望度が高く,熱意をもって応募してくれているか。
というところを見ています。
これは割と教育業界などのにはあるあるで、学校法人は教育研究を目的とした非営利の法人という位置づけです。
営業利益を追求し、成績を残すことが評価される一般企業とは概念が異なります。
自分の役割を理解し、熱意をもって応募してくれる人が求められています。
そうはいっても大学業界も少子化の影響を受けているため能力が高い人を求めているのは確かなので、能力をアピールしつつ、大学職員の役割を知ることが大切です。
第二新卒の面接でやってはいけないこと2点
また、大きく減点されてしまう内容もあります。
この2点については注意して面接に挑みましょう。
①.今の仕事が辛くてやめたい気持ちが伝わってしまうこと
積極的な転職であることの反対になるので内容が重複することがありますが、
今の仕事が辛いから。
この内容が少しでも伝わってしまっては絶対にだめです。
面接官もわかっています。
そんな方を多く見てきました。
一方、大学職員はノルマなしで強制的な飲み会もなし。
それなのに給料が変わらないなんて・・・
そんな気持ちもわかります。
しかし、面接官ではいかに現職でやってきた前向きなこと
- 毎日勉強をしてきた
- 組織がより良くなるために貢献してきた
- +こんな積極的な理由で転職したい。
これを徹底してください。
面接官はあなたの苦労話を聞きたいわけではありません。
いかに自分の大学に貢献できそうな人材かを見ています。
ワークワイフバランスのために転職したい
これも先ほどのものと似ています。
大学職員=ホワイト
というイメージは強いです。
しかし、それを全面に押し出すことはあまりオススメしません。
楽したいから受けました。
本音はそうかもしれませんが、本音と建て前を以下に使いわけるかが大切です。
第二新卒は新卒枠?既卒枠?
面接対策はある程度わかったかと思います。
ここからはそもそもの応募について確認したいと思います。
大学職員の求人枠は他業種と比べると非常に少ないです。
この点も非常に大切になってきます。
20代の第二新卒なら新卒枠が狙い目
20代の第二新卒での転職なら新卒採用枠が狙い目です。
理由としては
- 採用枠(採用数)がまったく異なる
- 新卒採用枠であれば社会人経験から、仕事のイメージができる
といったことが挙げられます。
とにかく新卒枠は募集枠がとても多いことと、既卒枠はかなりのスキルと実績がある方が応募してきます。
少しでも迷う方は、すぐに新卒採用の情報をチェックしてください。
参考に24卒の求人スケジュールを掲載します。
20代での第二新卒枠が難しいなら既卒枠の募集をチェックする
既卒は社会人3年以上というものが多いため第二新卒枠が難しい場合は転職の応募を確認しましょう。
大学職員の応募は急に始まって急に終わります。
とにかく定期的に情報をチェックすることが大切です。
このページで随時更新をしているので、ブックマークをして定期的に確認してください。
noteを始めました!
こちらは本サイト以上に現職としての本音や実態などに踏み込んだブログ記事になっています。
各大学の新卒採用募集要項
第二新卒を新卒採用枠として応募ができるかについては、大学によって異なります。
必ず募集要項を確認して、自分の年齢と社会人歴を確認しておきましょう。
・学習院大学
・明治大学
・青山学院大学
・立教大学
・中央大学
・法政大学
・東京理科大学
・早稲田大学
・慶応義塾大学
募集対象は2024年3月卒業予定者および卒業後3年以内の方
募集枠:1~5名
2020年4月から2024年3月までに、国内外の大学・大学院の学士号・修士号・博士号のいずれかを、取得したまたは取得見込みの方
※既卒の方も応募は可能ですが、新卒と同じ枠組みの採用となります。
募集枠:6~10名
大学・短期大学・大学院博士前期(修士)課程を2024年3月までに卒業(修了)見込の方または2021年3月以降に卒業(修了)された方
募集枠:6~10名
(1) 2023年4月~2024年3月までに四年制大学または大学院修士課程(博士課程前期課程)を卒業・修了見込みの方
(2) 2020年4月~2023年3月までに四年制大学または大学院修士課程(博士課程前期課程)を卒業・修了の方
募集枠:6~10名
2024年3月に大学学部(4年制)、大学院修士・専門職学位課程を卒業・修了見込みの方、または2020年3月以降に大学学部(4年制)、大学院修士・専門職学位課程を卒業・修了した方
募集枠:6~10名
以下(1)、(2)いずれかを満たす方
(1)2024年3月までに4年制大学を卒業見込、または大学院修士課程もしくは博士課程を修了見込の方
(2)2021年3月以降に4年制大学を卒業、または大学院修士課程もしくは博士課程を修了した方
※長期勤続によるキャリア形成を図る観点から
※就業経験の有無は問いません。
募集枠:11~15名
以下2つの条件を両方満たす方
・2021年4月から2024年3月までに、四年制大学・大学院を卒業・修了している。
あるいは、卒業・修了見込みである。
・2022年1月から12月の間に、本学の採用選考に応募していない。
募集枠:11~15名
・2023年4月から2024年3月までに、国内外の4年制大学または大学院修士課程(※)を卒業・修了見込みの方
・2020年4月から2023年3月までに、国内外の4年制大学または大学院修士課程(※)を卒業・修了し、卒業・修了の際に、未就労や非正規雇用となった方(上記期間に卒業・修了後、1年以上継続して同一の事業主に正規雇用された経験がなく、かつ現在も正規雇用されていない方)
※ 博士・博士後期課程修了(予定)の方はご応募いただけません。既卒採用をご検討ください。ただし、専門職学位(法科大学院の法務博士を含む)課程修了(予定)の方は、ご応募いただけます。
募集枠:11~15名
2023年4月から2024年3月までに、国内外の4年制大学または大学院を卒業/修了見込み かつ これまで正社員として勤務された経験がない方
2020年4月から2023年3月までに、国内外の4年制大学または大学院を卒業/修了し、かつ これまで正社員として勤務された経験がない方
募集枠:16~20名
早慶以外の大学は第二新卒で応募することができますが、3年程度の制限があるので、迷ったらぜひ応募しましょう。
登録しておくべき転職(就職)サービス・エージェント
ここまでで確認できたように、情報を知ることはとても重要です。
そして、その情報を知ること、対策をすることは以下のようなサービスに登録することから始まります。
以下のサービスは無料で登録することができるので、少しでも迷ったらまずは登録しましょう。
私も転職組ですが、とにかく迷ったら登録する。そこから私の転職活動が始まりました。
まとめ
いかがでしょうか。
本記事では以下のような内容を紹介してきました。
- 20代で大学職員に転職するためには
- 第二新卒で大学職員になるための面接対策
- 特に面接で伝えるべき内容
- 第二新卒の採用枠
- 登録しておく転職(就職)サービス・エージェント
もし、もっと知りたいという方はお問い合わせまでご連絡してください。